Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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帰ってきたクララの明治日記 第2−2回

1883年1月17日 氷川町五
母は日に日によくなっているが、まだしっかりしていないので、ほとんど床に就いている。
昨日は、日本全国休日であった。
一月十六日は地獄までも休日――藪入り――だといわれている。
英国公使館に行く途中、通った街は本当に賑やかだった。
ずっと前、若い人たちの集まりに公使館に招かれ、そこでパークス氏の令嬢たちと知り合った。
たいそう気持ちのよい方たちで、昨日、うちに訪ねて来られ、私にも時々訪問するようにと言われた。
ボアソナード夫人と令嬢も先日来られたが、日本に対してひどくいや気がさしておられるようである。
お逸さんが今日みえた。休日で三日間実家に帰って来ている。
藤島氏が四百本も編み針を作ったのに、お逸さんはそれを編み物を教えてあげた友人に皆あげてしまったそうだ。
富田氏の姉上は、仙台から上京しておられ、母は帰りに持ちかえるようにと聖書をさしあげた。