Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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帰ってきたクララの明治日記 第7回−3

1883年5月25日 金曜
私は火曜日から横浜のヘップバン夫人の家に行っていた。
「お兄さんが結婚したら、うちの娘になりなさい」
ヘップバン夫人がおっしゃってくれた。
こんな素敵な家庭に、こんな良い人たちといっしょに住めたらほかに何を望めよう。
横浜に私たちが来た最初の日に、父がこの方々のところに連れて行ってくれたのだった。
皆さんがとても親切でやさしく、私のところに来ては母についていろいろと親切なことを言ってくださる。
私たちはこの前の安息日の夕方から例会を再開し、私たちのためにウォデル氏が説教をしてくださった。
使用人のクメは、洗礼を受けたいと云っている。
金八が出て行った今、我が家は信仰を持つ者ばかりとなった。
キリストが我々の長であり導きとなってくださるよう祈る。
今日郵便が来たが、なんと悲しいものだったこと。
私はもうこんなものになんの興味もない。
事実、郵便が来るのが恐ろしいほどである。