Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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帰ってきたクララの明治日記 第8回−2

1883年6月12日 火曜
今朝私は昨年の日記を見て、去年の六月のことを思い浮かべていた。
何かとても昔のことのような気がする。
その頃には父も、母も生きていて私は十分に満ち足りていた。
私は別の生き物のような気がする。
何もかもまるで変わってしまった。
しかし私はこの春にはあんなに悩まされていた苦痛から今は解放されているのだと思うと慰められる。
ウィリィが胸膜肺炎になり、起きられないでいる。
非常に苦しいのだが、長く床についていてとてもつらい割には、辛抱強くしている。
アディもひどい風邪で家に閉じこもっている。
このようなわけで病人を扱う経験がますます増えた。
病人の看護は私にとってなかなか努力が必要なので、これもまた神の思し召しなのだと時々思ったりする。
私が病を恐れ嫌うので、その罰として神が私をそのような境遇におき給うのではないかと恐れたりもする。
今のところ自分がすぱらしい健康に恵まれていることはありかたい。