Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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帰ってきたクララの明治日記 第12回−5

1884年4月17日
ちょうど一年。信じられない。その間、私は母なしで生きて来た。
でも私は今ここにいる。
自然は、母がここにいて私と一緒ににそれを見て楽しんだ時と同じたたずまいを見せている。
私たち――アディと私は今朝五時半にお墓に花をまきに行った。
梅太郎はそこに数本の芍薬を植えてくれた。
私は数本の楓の木を植えておいた。
勝夫人は花の枝をもって朝行かれた。
内田夫人とほかの人たちは午後私たちと一緒に行き、そこで祈祷会を開いた。
とてもおごそかな一目であった。
私はもう一度すべてを思い返している。
ここ三日三晩、私はただ母のことのみを考え夢を見た。
私の大切な太切な美しいお母様。
母に会いたいと思う心は別離の時間が長くなればなるほど強くなって行く。
おお神様、あなたの大きなお恵みで、私か母に会うにふさわしい人になるまで私を死なせないでください。
神よ、私のあわれな魂をお救いください。
アーメン。