1883-02-01から1ヶ月間の記事一覧
【帰ってきたクララの明治日記 超訳版解説第3回】 「今週はなんとも解説甲斐のない、本当の日常のエピソードだったねー」 「解説的にはそうかも知れませんが、歴史資料という面からではそうでもありませんわ。 東京で腰の高さまで雪が積もった、というのは…
1883年2月25日 土曜日 私たちは相変らずだが、徐々に落ち着いてきている。 ただ同胞から離れ、最近は道が悪いために多くの日本人の友人だちからまでも隔離されている。 まるで勝家に閉じ込められているようだ。 そして当家の人たちは私たちにとってす…
1883年2月16日 木曜日 生徒の六蔵は今日は来なかった。私も来るとは思っていなかった。 昨日、読本巻一で、犬に読みを教えている子供をうたった短い詩を読んでいた。 こっちへこい、こい こっちへおいで 教えてあげるよ A、B、Cを! 六蔵は堂々と…
1883年2月7日 火曜日 勝氏のうちの若い人たちぱ今日午後にとても愉快なことをした。 昨夜は大雪で、今朝は文字どおり雪に閉じ込められた。 ヨシと武夫は一晩中わが家に泊まり込んでいた。新しい女中たちはとうに出てしまっていたし。 雪が腰まで積もっ…
1883年2月2日 木曜日 今日は面白いことがあったので、日記に書いておく。 使用人の金太郎とハルに暇を出した。 ハルと別れるのはいやだったけれど、金太郎は「まったくもってまったく」我慢ができなかった。 ハルは泣いていた。そして、別れをひどく悲…