Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第58回−4

1878年10月5日 土曜日
陰鬱な不快な一日だったので、開拓使行きは延期しなければならないかと思った。
でも母とド・ボワンヴィル夫人が祈祷会をしている間に私は築地へ行き、森夫人も訪ねた。
午後グレタ、アニー、ルウの三人のシェパード家の子供たちが遊びに来たので、お庭に行った。
子供たちは結構楽しんでいるようだったが、母も私もむっつりしていた。
陽気のせいだと思う。
私たちの留守中に大久保氏が、お父に書き込んで頂いた私のアルバムを返しにみえた。
図師氏も来られた。
昨日私たちはダイヴァーズ夫人を訪問して、イーディスとエラの二人のお嬢さんは教育のため横浜の修道院に送られたことを聞いた。
夫人は私に遊びに来るようにと仰った。
それからお悔やみを申し上げにビンガム夫人を訪問した。
夫人が突然アメリカにお帰りになるのはとても残念だ。本当に悲しい。
娘さん――フレージャー夫人――が亡くなったという知らせを、この前の日曜日に教会から出て来られた時にお受け取りになったのだが、それ以来悲嘆に暮れておいでになる。
ルーシーは一番お気に入りのお子さんで、晩年を一緒に過ごしたいと思っておられたのだ。
今月の二十一日に夫妻はアメリカに向けて出発なさり、六ヶ月不在になる。
ご夫妻がいらっしゃらなくなったらどてしていいか分からない。
ビンガム氏はすべてのアメリカ人の保護者であり、父親である。
あるイギリス人がこう云っていた。
「パークス夫人はとても良い方だけど、アメリカ公使館のやさしい小さいご婦人とは比較にならない」と。
いつも好意的な言葉をかけて下さり、私たちみんなを愛し尊敬していると云われた。
彼女がいなくなるのは本当に悲しい。